名称 | リップ先端パーツ |
---|---|
用途 | 深さ測定 |
業界 | 医療機器(歯科器械) |
材質 | ステンレス SUS304 |
板厚 | 0.5t |
寸法 | 150㎜×25㎜×5㎜ |
精度 | ±0.2㎜ |
加工方法 | レーザー、曲げ、YAG溶接 |
表面処理 | なし |
特殊仕様 | なし |
この製品は、ある治療に用いられる自動測定器の先端部品です。このような形状は、機械板金にとっては、実は難しい加工であり、どちらかと言うとプレス加工で製作されるようなものです。従って、通常であればプレス加工には専用金型を作らなければならないというイニシャルコストが発生しますが、数量が2個なので金型に費用をかけることはできません。そこで当社にご相談いただき、精密板金で製作できる手法を考案し、ご提案させていただいたものです。
この製品は、各部品をレーザー切断した板を曲げて潰しているように見えますが、そうすると一度90度に曲げてから型を変えて潰すことになるので工程が増えてしまい寸法精度が出ません。そこで、同じ形の板を、片側は曲げしろ分だけ板を大きくしてL字に曲げて、曲げた部分を歪みの少ないYAG溶接で溶接して潰したような形にしています。
また、外部品左側のΦ3.2の穴を軸として少しの力で動く必要があるので、外部品(写真上)と内部品(写真中央)のクリアランスを0.3mmにする必要がありました。当社では、内部品のでっぱり部分の径がΦ3なので、はめ込みする時に0.1mmの精度を出しています。
薄板溶接.comを運営する(株)マツダでは、こうした薄板板金における難易度の高い要望にも努力し、出来るだけお客様にご満足いただけるような製品作りを心がけています。薄板の精密板金、薄板溶接でお困り際には、ぜひ当社までお問い合わせください。