精密板金とは
精密板金とは、ステンレスや鉄などの板を切断加工・曲げ加工・溶接・組立などの加工を行なうこと、あるいはこれらの工程を経て製作される工業製品の事を指します。我々の身近にある工業製品には、ほとんど全てと言ってよいほど精密板金による加工品が使用されています。
例えば、自動車やトラックなどの輸送機器のカバーや、これらを製作するためのレーザー加工機やプレスブレーキなどの工作機械のカバー等も精密板金による加工品が多く使用されています。昨今では、防錆・サニタリー性・滅菌などの観点から、医療機器や医薬品製造設備、あるいは食品機械向けを中心にステンレスを使った製品が多く採用されており、精密板金においても同様にステンレス製のものが多く使用されます。例えば、医療機器としては、錠剤の搬送機、医薬品製造設備などの設備は主にステンレスによる精密板金製品で構成され、バフ研磨が施されています。
またはそうした環境で使用される照明までも、ステンレスで製作されるケースが多くなっています。さらに、食品機械では機械そのものはもちろんのこと、食品工場で使用する作業台(テーブル)をステンレスで製作し、YAG溶接を行った後にバフ#400を施すといったような事が行われたり、ステンレス製のシュート・ホッパーを製作する際には両面研磨材で溶接後、ビートカットを行ったりしています。
なお、精密板金は下記のような工程を踏んで製品となっていきます。
精密板金における工程
プログラム
レーザー加工機
プレスブレーキ
溶接
酸洗い
出荷検査
精密板金とはステンレスや鉄などの板を切断・曲げ・溶接・組立の工程を経て製作されるものであり、様々な機器に採用されています。中でもステンレスを使った精密板金製品は、医療機器や医薬品製造設備を中心に、食品機械やその設備など様々な業界で採用されています。ステンレスは錆びにくいといった特性を持つことから、このステンレスの表面にバフ研磨を施すことでサニタリー性を向上させ、汚れの付着や雑菌が発生しないようにすることが求められています。