YAG溶接を採用し溶接時間を短縮する

VA・VE事例

薄板溶接は、YAG溶接やファイバーレーザー溶接を採用し歪みを抑える
＜薄板溶接・板金によるステンレス精密板金のVA・VE設計のポイント＞

ステンレス精密板金や薄板溶接で最も気をつけなければならないことは、溶接の熱による歪みの発生を抑えることです。一般的な溶接方法であるTIG溶接を用いて溶接を行った場合、特に薄物のステンレス板同士を溶接をすると、歪みが出てしまうと同時に、例えば上の写真のようにt0.6程度の薄板になると、最悪の場合、穴が空いてしまいます。

特にステンレスの薄板溶接を行う際には、熱によるひずみ等の影響を最小限にすることが必要です。この場合、TIG溶接ではなく熱による影響が少ないYAGレーザー溶接機を用いることで、上の写真のように薄物のステンレス溶接の際にも歪み少なく、かつ見た目も綺麗に溶接を行うことができます。さらに、よほどのことがない限り、穴が空いたりという事もありません。

鉄系の板はそれほどケアする必要はありませんが、ステンレスは非常に熱の影響を受けやすいので溶接を行う際には板厚や溶接方法を吟味することが望ましいとされています。ステンレスの薄板溶接を行う際には、一般的なTIG溶接ではなく、YAGレーザー溶接機を用いることで見た目も綺麗に、かつひずみも少なく溶接することができます。
また、YAGレーザー溶接よりもさらに歪みが少なく、薄板溶接に適しているのがファイバーレーザー溶接です。このファイバーレーザー溶接ならさらに薄い板への溶接も可能です。薄板溶接でお困りならぜひお問い合わせください。