VA・VE事例

複数パーツ構成ではなく 曲げ加工一体品にて設計する
<ステンレス精密板金の曲げ加工によるVA・VE設計のポイント>

上記のような薄肉フレームを製作する際、アングル材の使用が指定されると、寸法に合わせてアングル材を切断し、溶接・組立を行う必要があります。さらに穴ピッチを正確に出さないとフレームが正確に組み立てられないため専用の治具を製作する必要があります。このように、アングル材などのパーツを複数使用してフレームなどを設計・製作すると時間も手間も材料費もかかります。

このような薄肉フレームの場合、アングル材など複数のパーツの使用を指定するのではなく、板曲げによる一体物で製作できるように設計すると、切断したり組み立てたり、あるいは溶接したりする手間を省くことができます。さらに、レーザーにて穴加工もできるので、穴加工用の治具を製作する必要もなくなり工程としても、曲げ4工程と、コーナーの溶接だけになりコストダウンに繋がります。

POINT

精密板金、あるいは製缶板金のコストダウンを行うにあたっては、複数のパーツで構成されるよりも一体物で設計・製作を行った方がコストダウン効果が高まります。特に薄板ステンレスのような歪みやすい材質を扱う際には、複数パーツになればなるほど溶接箇所が多くなり、加工時間が延びることでコストアップとなります。従って精密板金・製缶板金では設計の段階でなるべく一体物で製作できるように板曲げ品を採用できるようにすることが望まれます。
しかしながら薄板溶接.comでは、ファイバーレーザー溶接による歪みの少ない溶接が可能なため、曲げによる加工が困難な場合は、溶接での対応も選択可能です。

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