VA・VE事例

精密板金は板厚を統一し一体物で仕上げる
<ステンレス精密板金の曲げ加工によるVA・VE設計のポイント>

ステンレスを使用した精密板金において、上記のような図面の場合はt3とt1.5の2種類のステンレス板材が必要となります。このような設計を行うと違う板厚の材料の曲げをそれぞれ行った後に溶接によって接合することが必要となるので、材料費がかさむ上、溶接の手間もかかってしまいます。

精密板金は、なるべく板厚を統一し、溶接を行わず曲げによって製品を作ることが必要です。さらに薄板のステンレスなどを使用する場合は特に、溶接による熱によって歪みやすい材質があり、歪み取りに時間を要するために極力溶接を回避することが望ましいです。複数の板厚の材料を使っている精密板金は、上記のように板厚を例えば3mmなどに変更し、曲げ構造による一体構造を取ることで、溶接箇所が減少しひずみが回避できる上、強度も向上させる事が可能になります。

POINT

精密板金のコストダウンを行うポイントの一つには、一体物で作れるように設計を行うということがあります。例えば板厚の異なるものを使った設計が行われている場合には、板厚を統合することによってステンレスなどの材料を手配する手間が省ける上、特に溶接工程を大幅に削減する事が可能となりコストダウンに繋がります。特に薄板のステンレスについては溶接によって大きな歪みがでる為、一体化による効果は非常に大きなものになります。
しかしながら、薄板溶接.comではファイバーレーザーを用いた歪みの少ない薄板溶接が可能なため、曲げが難しく専用の金型を製作する必要がある場合、かえってコストを抑えた製作ができる場合がございます。どちらの加工方法が最適か、ぜひ薄板溶接.comにご相談ください。

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