VA・VE事例

溶接トーチが入らない場合には様々な加工方法を検討する
<ステンレス精密板金の溶接によるVA・VE設計のポイン>

上記の図のように、ステンレス板を使った箱曲げを行った後、t10の部品を溶接にて取り付けなければならない場合、この図面のままだと箱の壁と部品の距離が狭く、溶接トーチが入りにくく全周溶接を行うことができません。さらにこのケースでは製品自体が水密が必須であるためt10の部品に空けた穴からモレが生じないようしっかり溶接する必要があります。

ステンレスや鉄などの精密板金を製作する場合、その構造上どうしても溶接トーチが入らないケースがありますが、その場合は溶接方法も柔軟に対応するようにします。上記のケースでは、液体の漏れを防ぎ、かつ溶接トーチが十分に届く構造にするために、t10の部品の穴よりも大きめの穴を箱に空け、裏側から溶接し表面にタップ溶接を行うようにすることで、水密とともに溶接強度も保つことが可能となります。

POINT

精密板金・製缶板金を設計・製作する際には、溶接を行うための溶接トーチが入るように設計を行うことは鉄則ですが、中には構造上どうしても溶接トーチが入らないケースが存在します。薄板溶接.comでは、そのような場合は溶接トーチを入れられるように穴を空けるなどの対策を行うなど、既存の概念にとらわれないような柔軟な発想で溶接に対応します。

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