こだわりの技

薄板の溶接方法(Tig) 事例1

ステンレス素材をTig溶接するにあたり、板厚が2mm以上のものならある程度の経験があれば問題なく溶接する事が出来ると思いますが、板厚が薄いものはなかなか上手に出来ず板の裏に溶接が出てしまったり、穴が空いたりする事があります。1mm以下の板厚のものは特にその傾向が高くなります。

 原因として、ステンレス(その他の素材にも共通します)は、連続して溶接をすると、母材に熱が集中してしまうと、母材そのものの熱容量が少ないため、許容範囲以上に熱が入り、耐え切れなくなって裏に溶接が出たり、穴が空いたりしてしまうのです。

 対策として、薄板の裏側に、銅板(真鍮や厚い母材ならSUSや鉄でも代用可能ですが銅が一番お薦めです)のフラットバーを当てて溶接をして見てください。裏に銅板を当てる事により、熱が逃げる(分散)される為、裏に溶接が出にくくなり、穴も空きにくくなります。裏板を密着させるとより一層効果が実感できると思います。ぜひ、薄板の溶接で困っていたら試してしてください。案外簡単にできてしまうかもしれませんよ。

なお、薄板溶接.comを運営する㈱マツダは、ステンレスの薄板板金を得意としています。Tig溶接機のほかに、薄板溶接に最適なハンドタイプのYAG溶接機を保有していますので、ステンレスの薄板を溶接する際にも裏に溶接が出たり、穴が空いたりすることなく溶接を行うことが可能です。さらにYAG溶接機は熱があまり加わらないので、ひずみも抑えられるので高品質の溶接を行うことができます。ステンレス薄板溶接なら当社までお気軽にお問合せください。

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