こだわりの技

精密板金に使用される板金材料の種類・サイズについて

精密板金に使用する板金材料は、大きく分けると2種類あります。

A.鉄系     鉄、ステンレス、亜鉛鋼板など
B.非鉄金属系  銅、真鍮、アルミニウム、アルミ合金など

このうち、最もよく用いられる材質は、鉄です。板金加工と言えば、鉄素材の加工と言うほど、一般的な材料となります。
また、鉄も下記のように分類を行うことができます。

A-1.冷間圧延鋼板(SPCC)
基本的に薄板が主 材料精度が高い(t0.5~t4.5)
A-2.厚間圧延鋼板(SPHC)
基本的に薄板~中板 材料の精度にばらつきががある(t1.6~6)

さらに、鉄の一般的なサイズは下記となります。
3×6(サブロク)914×1828
4×8(シハチ) 1219×2438
5×10(ゴトウ) 1524×3048

A-3.ステンレス鋼板(SUS)
ステンレス鋼板とは、低炭素鋼にクロムとニッケルを加えたもので耐食性に優れている鋼材です。クロム・ニッケルの含有量や添加物の量により、種類が異なります。
一般的に使われているのが、SUS304であり、クロム18%、ニッケル8%を添加したものです。ステンレスは錆びないイメージがありますが、けして錆びないのではなく錆びにくい材料であり、耐食性の高いものとして、SUS316やSUS316Lがあります。なお、SUS304/316/316Lには磁性はなく、磁性のあるステンレスは、SUS430となります。

なお、ステンレスの一般的なサイズは下記となります。
2×1(メーター板)1000×2000
4×8(シハチ)  1219×2438
5×10(ゴトウ) 1524×3048

B-1.アルミニウム
非鉄金属の中で板金加工に良く使われるのが、アルミ、アルミ合金です。
アルミは加工性が非常に良く、材料自体が軽い為、良く使われます。
飛行機などでよく使われる、ジュラルミンなどもアルミ合金です。
一般的に使われるのが、A5052です。

なお、アルミニウムの一般的なサイズは下記となります。
2×1(メーター板)1000×2000
4×8(シハチ)  1250×2500
5×10(ゴトウ) 1500×3000
鉄系やステンレスと呼び方が同じ定尺もありますが、寸法に違いがあります。

なお、薄板溶接.comを運営する㈱マツダでは、トルンプ製TruLaser3030L20を保有しており、鉄t19 ステンレスt12 アルミt8まで切断などを行うことが可能です。

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