こだわりの技

品質向上のための、現場で図面を間違えないための取り組み

 当社では、現場へ図面を流す際に誰が見ても分かり易く、間違いなく加工できるような対策を行うという、精密板金製品の品質を向上させるための対策を徹底しています。

図面には色々な情報が詰まっており、明確にかつ分かり易く図面で指示しないと間違いの元となります。たとえば三角法で書かれた絵があったり、穴が開いていたり、タップがあったりします。なお、タップにも並目タップ、細目(さいめ)タップなどがあり、弊社では現場で間違わないように、細目タップであれば蛍光ペンでマークして赤いペンで「注意」と記載し、加工ミスがないように対策をしています。

また、仕上げ工程に関しても、図面の名称から判断し仕上げの程度を現場にその都度指示しています。例えばバリを除去するだけでよいか、素手で触っても全く違和感のない仕上げが要求されているかを図面から判断して、誰が見ても分かるように仕上げ具合を記載しています。

さらに、曲げ工程に関しても、通常は板厚・材質によってどんな上型と下型を使うかは取り決めで決まっていますが、立ち上がりの寸法や形状などにより上下の金型をプログラマーの方で指定したりしています(通常の曲げ加工では金型の指定はしていません)。

ところで、複雑な曲げ加工の場合は、もし寸法が出ないなど何らかの不具合が生じてしまう可能性も否定できないので、レーザー加工の時点でトライ品と製品(本番のもの)をあらかじめ用意しておきます。この場合、まずトライ品を加工し寸法などのチェックを行った後、製品(本番のもの)を加工するようにしています。この場合、トライ品が有る事を図面に明記しています。

なお、複数の部品が1つのユニットになるような図面は、一目でどのような部品が必要かが分かるように、一つ一つの曲げ部品の寸法を明記した3Dの絵を制作し、元の図面に添付したりします。こういった取り組みを行うことで、抜き・曲げ・溶接・組立などを行う現場の人が図面の解釈や間違いやすいポイントを見過ごすことなくスムーズに作業が行なえることを助けることで、目の前の作業に集中し㈱マツダが製作する精密板金製品の品質を向上させる取り組みを行っています。

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