こだわりの技

不必要な溶接はしない

精密板金加工でコストを落とす方法を考えると、まず材料がいくらかかるか計算すると思いますが、材料は値引き交渉をしても、鉄の場合、数円/Kg、ステンレスの場合でも5~10円/Kg落ちればいいほうです。何十トンも材料を使うのであれば、数円が大きなコストダウンに繋がるのですが、小物の製品や薄板などの重量が軽い物の場合はほとんどコストダウンには繋がりません。従って材料コストを下げる以外の方法を考えるしかありません。

そこで、精密板金加工においてコストダウンを検討する際には、まず不必要な溶接はしない、という方法を検討するのが一番の近道です。たとえば、下記のような箱物を製作した場合、ほとんどがコーナーの4隅を溶接するのですが、本当に溶接する必要があるかどうかを吟味し、必要なければ溶接はしないようにします。ドレン受けや強度が必要な場合はもちろん溶接は必要ですが、たとえば水密性や強度も必要ない場合は溶接する必要がありません。溶接を行うことによって、コストも上がりますし、熱による歪みや取り扱い中に細かい傷が付くこともあります。

従って、精密板金を設計する際には、溶接を行うとコストと時間がかかることをしっかりと念頭に置いて、必要な情報を図面に指示しなくてはなりません。

 

<ここに悪い例 の画像を挿入>

2016年3月小国M_悪い例

 

 

<ここに良い例 の画像を挿入>

2016年3月小国M_良い例

 

このように、その溶接が製品の機能上必要かどうかを設計者が考えながら製品設計を行えば、溶接という余分な手間が省けて、コストダウンをすることが出来るのです。

薄板溶接.comを運営する(株)マツダでは、使用目的に合わせた製作方法の提案から、溶接の有無など最適な加工方法をお客様のご要望に応じて提案・製作まで行うことが出来ますので、精密板金のコストでお困りの際はぜひお気軽にお問い合わせください。

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