精密板金の設計ポイントとして曲げ加工に関してもポイントがいくつかあります。曲げ加工したくても曲げられなければまったく意味がありません。曲げの立ち上がりには最小寸法があり、板厚・曲げの金型によってすべて変わります。
下記に基本的な弊社の曲げ最小寸法と使う金型(下型)を明記しました。ただし下記の表はあくまでも基本的な寸法であり、曲げる幅の寸法であったり、形状によっては曲がらない事もありますので、図面などを頂ければその場で判断する事もできます。
薄板精密板金の設計をする上で、板厚・曲げの方法や金型の種類などある程度の知識がないと、曲げの工程で時間のロスや最悪の場合は作り直しになる場合があります。
SUSの場合 | ||
板厚 | 最小曲げ寸法 | <参考>金型のV幅 |
1 | 3.5 | 6 |
1.5 | 7 | 10 |
2 | 8.5 | 12 |
3 | 11.5(13.5) | 16(20) |
4 | 14.5 | 20 |
5 | 18 | 25 |
6 | 19(22.5) | 25(32) |
8 | 34 | 50 |
9 | 35 | 50 |
10 | 51 | 80 |
上記はあくまで一般的な数値であり、これが曲げ加工を行う大きさ・長さによっても変わり、大きくなればなるほど最少曲げ寸法を大きくする必要があります。
薄板溶接.comを運営する(株)マツダなら、「形状モード機能」が付いたベンダーを保有しており、形状を(寸法・曲げ角度など)入力すれば、曲がる・曲がらないの判断がすぐにつきますので、お困りでしたらお問い合わせください。