名称 | スライド機構付き オイルパン |
---|---|
用途 | オイル受け |
業界 | 産業機器 |
材質 | ステンレス SUS304(2B) |
板厚 | 1.5t |
寸法 | 900mmx400mmx150mm |
精度 | ±1.0mm |
加工方法 | レーザ加工、曲げ加工、TIG溶接 |
表面処理 | なし |
特殊仕様 | なし |
この製品は、ステンレスSUS304を用いた、製品をスライドさせて加工する機械のオイル受けです。通常オイルパンは箱型に曲げたものが多いのですが、この製品は箱型のものに、さらに内側にテーパー形状の受けが設けられています。
この製品を製作する上で難しい所は、様々な形状の部品をTIG溶接によって接合していることです。まず、本製品はオイルパンなので機密溶接が必要であり、また振動も懸念されることからYAG溶接ではなくTIG溶接を行っています。このTIG溶接は、1.5mmの板厚の場合は溶接による歪みを押さえる必要がありますので、外側の箱とは別に製作し溶接で接合しなければならない内側のテーパー部分、あるいはブロックやスライド部のレール部分についても念入りに溶接しなければなりません。この際、溶接の電圧、送り、やり方、溶接の順序などをこれまでの経験をもとに入念に行うことで、歪みによる「よじれ」を回避しています。
さらに、この製品は1.5mmという薄板に対して「水密」と「厚板」の溶接が混在していることから難易度が非常に高くなっています。なぜなら、気密や水密が求められる製品はモレが許されないのでしっかりと溶接をすることが求められ、また厚い板と薄い板を溶接する場合は電圧を上げて溶接する一方、薄板の部分は電圧を調整しなければならないためです。
(株)マツダが運営する薄板溶接.comでは、こうした気密・水密が要求され、かつ色々な板厚の溶接などが求められる精密板金の製作を得意としております。このような溶接品でお困りなら、薄板溶接.comにお問い合わせください。