VA・VE事例
パイプは規格品を活用しコストダウンを行う
<ステンレス精密板金の曲げ加工によるVA・VE設計のポイント>
薄板精密板金においてパイプ形状のものを採用するケースがありますが、例えばΦ88、t=2mmなど市場で流通している規格外のパイプが必要な際は、上の写真のようにプレスブレーキで端部をあま曲げし、その後3本ローラーにて丸め、つなぎ部分を溶接しひずみを取る必要があります。ひとつのパイプ形状のものを製作するために手間も時間もかかってしまいます。
規格品 φ89.1 t2
パイプ形状のものがどうしても必要な場合以外や、あるいは外径や内径にそれほど寸法精度が必要が無い場合は、設計上必要な径に近い規格品、たとえばΦ89.1、t=2mmなどのパイプの規格品を使用します。こうすることで大幅に作業時間を短縮できる上、パイプを必要な分だけ切断すれば使用できるため、コストダウンにつながります。
薄板精密板金の製品を加工する際には、なるべく規格品を使用した方がコストダウンにつながるケースがあります。特にパイプの場合は、市場に流通していないものを製作するにはプレスプレーキや3本ロールによる曲げ加工が必要となり、さらに薄板溶接も必要となってしまいます。従って、市場に流通しているものを活用するだけで手間も大幅に削減でき、コストダウンに繋がります。薄板溶接.comでは、お客様のご要望をお伺いし、コスト・製作時間も含めたご提案をいたします。