精密板金を取り扱う会社間では、物を作るために図面を取り交わし、内容を確認しますが、その送付する図面の書き方や送付の方法によって手間が生じ、コストが上がってしまうことが多くあります。その手間がかかってしまう例としては下記のようなものがあります。
・正面図と側面図とで絵のバランスが違う。
・DXFデータ(CADデータ)の図面の比率と、実際の寸法が合わない。
・図面をFAXで送るため、数字が読めない(6と8、1と4など)。
このような図面の読み手が分かりづらい書き方や送付方法をとってしまうと、その都度電話などで確認が必要になったり、最悪の場合、間違ったまま製作してしまうことに繋がります。
これを回避するための方法としては、下記があります。
・図面はFAXに加え、PDFデータをメールで送る。できれば、DXFデータで送付する。
・図面の形と寸法の比率を合わせる。
・明らかに分かりにくい部分は、注釈を入れる。
精密板金におけるコストは、材料費のほか加工内容・時間で判断されがちですが、実はこうした事前の確認作業に時間が掛るとコストアップの原因になります。ここで紹介した情報のやりとりはあくまで一例ですが、より誰が見ても分かり易い書き方と送付する方法をとることで、コストダウンに加え製品の品質向上・納期短縮にも繋がります。